固定回線とは

光回線とは?仕組みや特徴、メリットデメリットをわかりやすく解説

インターネット通信の利用が当たり前となっている現代社会において、いかに快適なインターネット通信環境であるか重要視する方も多くいらっしゃいます。

今回は現在の主な固定回線となっている光回線についてできる限りわかりやすく解説していきます。

これからご自宅で光回線を利用しようかと検討している方の基礎的な知識獲得のお役に立てれば幸いです。

 

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光回線とは

光回線とは光ファイバーケーブルを使ってインターネット通信を行う通信回線です。

光ファイバーは石英ガラスやプラスチックでできた光を通すケーブルで、光の反射や屈折を利用してデータを転送するため、通信速度が速く、安定しているのが主な特徴です。

光回線のことをまとめて固定回線と呼ぶことも多いですが、固定回線には光回線の他、CATV回線(ケーブルテレビ)もあります。

固定回線の中でのシェア数は圧倒的に光回線の方が多いため、固定回線=光回線と認識している方も多いですね。

光回線でインターネット通信ができる基本的な仕組み

光回線を利用したインターネット通信の基本的な仕組みはわかりやすくするためにイラストで解説します。

光回線 図解 光回線の仕組み

 

光回線を利用してインターネット通信を行うには、単に光回線の工事を行ったら使えるというわけではありません。

光回線事業者、インターネットを利用する窓口であるプロバイダ、開設工事を経てご自宅で光回線によるインターネット通信を行うことができます。

光回線の種類

光回線 プロバイダ 関係 契約まで

2024年8月現在での光回線は大きく4つの種類に分けることができます。

  1. フレッツ光
  2. コラボ光
  3. ダークファイバー系光(独自光回線)
  4. 電力会社系光

フレッツ光

フレッツ光とはNTT東日本、西日本が提供している光回線サービスです。

対応エリアは47都道府県と日本全国を網羅しています。

昔は直接契約が可能でしたが、サービスが普及するにつれて変わり、現在ではプロバイダと別途契約が必要です。

よって通信費はフレッツ光の料金+プロバイダ料となります。

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フレッツ光のプロバイダ一覧

フレッツ光の代表的なプロバイダは以下があります。(アルファベット順)

  • Asahi net
  • BB.excite
  • BIG LOBE
  • DTI
  • GMOとくとくBB
  • hi-ho
  • @nifty
  • OCN
  • plala
  • so-net
  • @TCOM
  • Toppa!
  • WAK WAK
  • Yahoo! BB

 

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簡単に言えば、フレッツ光を利用したい場合、これらの事業者が窓口になるということです。

 

光コラボ

光コラボとは、NTT東日本とNTT西日本が保有している光ファイバーケーブルを、他の事業者が借りて提供している光回線サービスです。

光コラボの場合、基本的にプロバイダとセットになっているのでフレッツ光にように別途契約しなくてよい仕組みです。

フレッツ光の回線を利用しているため、理論上回線速度や安定性は変わりません。

そのため、取り扱う事業者独自のサービスを組み合わせることで他社との差別化を図っています。

 

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料金プランはじめ、スマホとのセット割りや乗り換えキャンペーン、その他特典など各社様々ですので、選び放題の反面、どれを選んだらよいのか迷ってしまうほどです。

 

光コラボの代表的な回線事業者一覧

光コラボの回線業者は数多く存在しますので、代表的な回線自業者をご紹介します。

(※これらの回線業者が更に広告代理店に依頼してプロモーションを行う場合もあります。)

  • 【PR】【SoftBank 光】
  • ドコモ光
  • 楽天光
  • GMOとくとくBB光
  • so-net光
  • @nifty光
  • BIG LOBE光  など

 

ダークファイバー系光回線(独自光回線)

電気通信事業者などが敷設した光ファイバーのうち、使用されず光信号が通っていない心線を指します。未使用の光ファイバーは光が通らず暗いため、「ダークファイバー」と呼ばれています。

そもそもは、NTTに限らず未使用の光ファイバーの総称ですが、ここではNTT(東日本、西日本)が保有している光ファイバーのうち、使用していない余っている光ファイバーを利用した光回線を指します。

フレッツ光、光コラボが利用している光回線とは別のため、現時点では混雑しておらず、回線速度が比較的速く安定しているのが特徴でありメリットと言えるでしょう。

フレッツ光や光コラボとは異なり、まだ基地局が少ないため47都道府県すべてのエリアに対応しておらず、利用できないエリアもあります。

※順次エリアを拡大していますので、後には更に利用できるようになっていきます。

ダークファイバー系光回線事業者と主なプロバイダ一覧

2024年現在のダークファイバー系回線事業者は「au光」と「NURO光」の2社のみです。

au光のプロバイダは複数社ありますが、NURO光はso-netのみとなっています。

光コラボや後述する電力会社系光と同様に、プロバイダ各社で料金プランや特典、キャンペーン、セット割りなどが異なります。

ダークファイバー系プロバイダ
au光BIG LOBE

【PR】【So-net 光 (auひかり)】

au one net

@nifty

Asahi net

@TCOM

DTI

NURO光【PR】so-net> のみ

 

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nuro 光

電力会社系光

電力会社系光とは、電力会社が独自に作った光回線を利用した通信サービスを指します。

電力会社系の光回線は、スマホ割りや光電話や光テレビ、電気やガス料金などとのセット割りがあるものもあります。

電力会社ごとの光回線網となりますので、NTTの光回線と異なりそこまで混雑しておらず、通信速度が速いものも多いのが特徴であり、メリットと言えます。

また、電力会社の対応エリアでのサービス提供となりますので、一部のサービスではエリアが対応していない場合もあります。

電力会社系光回線事業者と対応エリア

以下、電力会社系光回線サービスを取り扱っている代表的な回線事業者です。

光コラボやダークファイバー系光と同様に、プロバイダ各社で料金プランや特典、キャンペーン、セット割りなどが異なります。

※対応エリアに該当する場合でも、申し込み時は必ず公式ホームページにてエリア確認をしましょう。

回線事業者対応エリア
eo光滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
福井県
コミュファ光愛知県
岐阜県
三重県
静岡県
長野県
メガエッグ光鳥取県
岡山県
島根県
広島県
山口県
ピカラ光徳島県
香川県
愛媛県
高知県
BBIQ光福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県

インターネット通信に光回線を利用するメリット

インターネット回線は固定回線とモバイル回線の2つに分けることができます。

固定回線の中でも光回線はインターネット通信の安定性、通信速度に長けています。

現在の光回線の通信速度は理論値で1Gbps~10Gbpsのものが多く、モバイル回線を利用するホームルーターやモバイルルーターと比較しても速いことがわかりますね。

また、基本的にデータ通信量は無制限と捉えて構いません。

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どっち

インターネット通信に光回線を利用するデメリット

光回線を利用するにあたり、戸建て、集合住宅ともに何かしら開設工事が必要となります。(プロバイダによっては実質無料になるものもあります)

光回線は固定回線のため、自宅など光回線を引いた場所だけで利用し、持ち運びはできません。

光回線コンセントからONU(光回線終端装置)へ、そこから有線LANで接続、もしくはWi-Fiルーターを用いて電波の届く範囲でのインターネット通信が可能です。

また、引っ越し時は回線の移設や乗り換えが必要となります。

移設したくても引っ越し先のエリアが未対応エリアであれば、おのずと他社に乗り換えもしくは別のインターネット通信手段であるホームルーターサービス、モバイルルーターサービスの検討が必要です。

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光回線の契約から利用開始までの流れ

以下、光回線を利用する際の契約から利用開始の流れです。

  1. 回線業者(必要であればプロバイダ)と契約
  2. 光回線の開設工事スケジュールの決定
  3. 光回線の開設工事の実施
  4. 工事終了後、光コンセントからONU(光回線終端装置)へ接続
  5. 必要であればWi-Fiルーターに接続
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光回線の工事は建物によって異なる

光回線の工事は戸建てとマンションのような集合住宅によって異なります。

戸建ての場合、基本的には近くまで来ている光回線を屋内に引き込み、屋内の光コンセントに繋げて利用します。

一方、マンションのような集合住宅の場合、近くまで来ている光回線をまず集合住宅の共用スペース(MDF室:マンション設備スペース)引き込み、それから各戸へと引き、屋内の光コンセントに繋げて利用します。

これが集合住宅の光回線の引き込み工事ですが、実はこの方法には3つの配線方式があり、その集合住宅によって配線方式が異なります。

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光回線の配線方式が異なるからといっても光回線自体は利用できますが、「インターネット通信速度」に影響します。別記事にて解説しますので気になる方はご参考下さい。

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光回線の利用に必要なもの(機器)

光回線を利用するにあたり、場合によっていくつか必要な機器があります。

ONU(光回線終端装置)と呼ばれる見ためモデムのようなものは基本的に契約した回線事業者から無料でレンタルできますので、ご自身で用意する必要はありません。

また、ひかり電話を利用する場合はホームゲートウェイと呼ばれる、見ため横長のモデムみたいなものも無料でレンタルできます。

私たち利用する側で必要なものと言えば、「LANケーブル」と「Wi-Fiルーター」必要な場合のみ「Wi-Fi中継器」くらいですね。

もしあなたが光回線を1台のパソコンのみで、固定した場所で利用する場合は「LANケーブル」くらいしか要りません。

家族など複数人で利用する場合はWi-Fiルーターを用いて各端末に無線で電波を送るために必要となります。

また、光コンセントから距離が遠いほどに、電波が弱くなりますので、自宅が広い、複数フロアある場合は、Wi-Fiルーターと更に途中にWi-Fi中継器を接続することで、スムーズなインターネット通信が可能となります。

「LANケーブル」「Wi-Fiルーター」「Wi-Fi中継器」は安価なものから高額のものまで様々です。

特にWi-FiルーターとWi-Fi中継器はあまり安すぎるもの=規格が古いものですので、安さだけで選ばず、利用する人の端末のスペックに応じて選ぶことが大切です。

 

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前の規格のものでも使えますが、選ぶ商品によっては速度が出ない、安定しないといったストレスの元ですよ。

利用環境やあなたの要望に合った光回線サービスを選ぶ基準

今回ご紹介したように、国内には光回線事業者、プロバイダと多くの事業者が存在します。

「絶対これがいい」というものはなく、利用する環境やあなたの要望によって異なりますので、いくつか選ぶ基準を紹介します。

  • 光回線の料金プランとセット割りや特典
  • 光回線の通信速度
  • 利用可能エリア
  • 利用人数

光回線の料金プランとセット割りや特典を基準にする

家計の中で通信費は毎月発生するものです。あまり高額な料金プランは、中長期でみるともったいなく感じてしまいます。

各社サービスの料金プランを比較し、家計の無駄な圧迫にならないようなプラン選びを心がけましょう。

また、スマホとのセット割りがあるものもあります。

ご家庭でスマホのキャリアを統一している場合、その人数が多いほどセット割りがお得になりますので、家族全体の通信費の削減という目で見るのも1つの基準です。

光回線の通信速度を基準にする

インターネットが遅い、繋がりにくいといった環境は、利用する方にとってはストレスです。

利用する頻度が高い、人数が多いほどストレスを受ける回数、人数は増えてしまいます。

フレッツ光、光コラボは同じ光回線を利用しているため、基本的には理論値、実測値ともに変わらないはずですが、エリアによってやはり差が生じているのも事実です。

光回線の配線方式や使用しているWi-Fiのスペック、接続している端末のスペックが速度に影響を与えていることもあります。

利用可能エリアを基準にする

回線事業者や各プロバイダのサービス内容を比較して、良いと思っても肝心なエリアが未対応の場合、その光回線を利用することができません。

また、対応エリアと記載があったとしても、ご自宅の位置が最適な環境のエリアとは限りませんので、お申し込み時に必ず確認しましょう。

利用人数を基準にする(生活環境の変化)

光回線は利用する最大人数をあまり気にしなくて良いと思いますが、注目すべきは、光回線を利用する場所で普段何人利用するかです。

例えば、以前は家族5人で暮らしている環境では光回線を利用した方が良いかと思います。

その後、お子様が自立して実家にはお父さん、お母さんの2人しかいない環境に変わった場合、果たして光回線が必要なのかという観点です。

このお2人が動画配信サービスやYouTubeの視聴時間がかなり長いといった場合にはそのままで光回線を利用した方がよいかもしれませんが、そうでない場合は、スマホ、格安スマホのデータ容量で済む可能性もあります。

生活環境の変化によっては、不要な場合もあるということです。

 

yui
これら4つの基準のいずれかで判断というよりは、総合的に見て選ぶことをお勧めします。

 

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