スマホについている利用可能な通信量とは別に、新たに何か契約を検討してる方のネット検索時によく見かけるホームルーター。
ホームルーターって何?光回線やモバイルルーターとの違いやホームルーターを設置することでのメリット、デメリットなどを解説した記事です。
理解して、より快適なインターネットを利用するために参考にしてもらえたら幸いです。
ホームルーターとは?特徴と主なメリット
ホームルーターとは、【モバイル回線】を利用してインターネット通信を行うことができる通信機器を指します。
- ホームルーター導入時の工事が要らない
- 固定回線と比較して導入コスト、利用コストが安い
- 設定が簡単
コンパクトなサイズなため、室内の持ち運びが簡単で、シンプルなデザインのものが多いため、他のインテリアの邪魔にならないのも特徴と言えます。
ホームルーターは設置時の工事不要
ホームルーターは、設置時に工事の必要はありません。
ここが固定回線との大きな違いです。契約、購入して設定を済ませれば、早速インターネット通信を利用することができます。
ホームルーターは固定回線と比較して導入コストや利用コストが安い
固定回線の導入コストには、工事費や初期手数料、乗り換え時、前の固定回線の契約によっては解除手数料などが発生します。
固定回線導入時の大きなコストと言えば、やはり工事費。契約する回線業者や戸建て、マンション、設置する状況によっても異なりますが、15,000円~40,000円ほどかかります。
ホームルーターの場合、この大きなコストである工事費が不要なため、できるだけ出費を抑えたい方にはありがたいポイントです。
また、月々の利用料金も4,000円台~6,000円台とやや高めです。(利用する人数が多ければ、1人あたりの実質料金はあまり高くありませんが・・・)
ホームルーターは設定が簡単
ホームルーターは、設置時の設定が簡単なため、パソコンやスマホの操作が苦手な方、機械音痴な方にとってはメリットと言えます。
使用するホームルーターによって若干異なりますが、ホームルーターの設置手順はだいたいこんな感じです。
- 本体にアダプタを接続してコンセントに差し込む
- 本体の緑ランプが点灯するまで待つ
- だいたい本体側面や底面に記載されているSSID(ネットワーク名)と暗号キーを確認する
- パソコンやスマホ、タブレットなどインターネットを接続したい端末で設定する
せっかく数多くの光回線のサービスの中から選んで、申し込み、開通。さて、やっと前よりも快適なインターネット通信生活が送れると思ったら・・・・「ん?てか、あんま速く感じないんだけど・・・」こういうトラブルの原因を知っておかないと[…]
ホームルーターのデメリット
メリットだけ見るとかなり便利なものに思えますが、もちろんデメリットもあります。
あなたやその他利用する方の環境や願望を含め、検討が必要です。
- 室内の持ち運びはできるが、野外や移動中など登録した住所以外で利用できない
- 固定回線(光回線)より通信の速度、安定性が劣る
- 設置場所によっては電波が干渉して繋がりにくいことがある
- 速度制限がかかる場合もある
ホームルーターは野外や移動中に利用できない
そもそも、ホームルーター契約時に登録した住所以外では利用できません。
ホームルーター本体は設置する前提で作られているため、モバイルルーターと比べてサイズは大きく、持ち運びに適していません。
自宅外でも利用したい場合は、モバイルルーターを検討しましょう。
自宅ではそこまで多くインターネットを利用しない、でも外出先や移動時間、旅先、出張先などなど、自宅以外でインターネットを利用する機会が多い方のためのシーン、用途別におすすめしたいモバイルルーター(ポケット型WIFI)をまとめてご紹介します。[…]
ホームルーターは固定回線(光回線)よりも通信速度、安定性が劣る
冒頭でも解説しましたが、ホームルーターはモバイル回線を利用する通信機器です。
通信速度に関しては、やはり光回線よりも遅い場合が多いのが現状です。(しかし、現在では5G対応のホームルーターもあるので、5G対応エリアであれば、光回線よりは遅いものの、結構速いです)
モバイルルーター(ポケット型ワイファイ)やホームルーターのサービスを探している方なら一度は耳にしたことがある「WiMAX(ワイマックス)」。現在では、一言にWiMAX(ワイマックス)と言えど提供している会社プロバイダはたくさん存在し[…]
ホームルーターの設置場所によっては電波が干渉して繋がりにくいことがある
また、設置場所によっては、通信の邪魔をし、電波が届きにくくなってしまう場合もあります。
これは、ホームルーターに限らず、固定回線(光回線)、モバイルルーターでも同じことが言えますので、これを機に以下を覚えておきましょう。
電波を邪魔してしまうものや場所
- 電子レンジの近く
- ノートPCの近く(干渉が強いわけではないが離す方が良い)
- Bluetooth(ブルートゥース)を発信しているもの
- 水槽や大きな花瓶、中身が入ったペットボトルの箱や塊、ビールやジュースなどのアルミ缶(中身ありなし問わず)など
ホームルーターは速度制限にかかる場合もある
ホームルーターを契約するプランによっては無制限プランもありますが、実は完全に無制限で使えるわけではありません。
以下、代表的なホームルーターの速度制限にかかる可能性がある条件です。
ホームルーター | 速度制限の条件 |
Softbank Air | 使用するエリア、時間帯で著しく通信量が増えた場合に制限する可能性がある |
home 5G | 直近3日のデータ通信量が多い場合、ネットワーク環境混雑時に制限する可能性がある |
rakuten turbo | サービスの公平さを保つため、著しく通信量が増えた場合に制限する可能性がある |
WiMAX | WiMAX+5G:一定期間に大量のデータ通信を利用した場合、混雑時に制限する可能性がある。 WiMAX2+:3日で10GBを超えると翌日の18時から0時まで速度制限(1Mbps) |
上記のように、光回線のような固定回線と異なり、ホームルーターやモバイルルーターはモバイル回線、WiMAXを利用しているため、過度なインターネット通信を行った場合、速度制限がかかる可能性がある点では、デメリットとなります。
よって、家族など複数人の利用且つ、それぞれがInstagram、TikTok、YouTubeのような動画、画像の多いSNSの閲覧、オンラインのゲーム、動画配信サービス(アマプラやネトフリのような)の閲覧が多い場合は、光回線のような固定回線を選んだ方がよいかと思います。
最近CMで話題となっている「NURO(ニューロ)光」は最大下り2Gbps現在の固定回線の中では最速級を誇る光回線です。今回はあなたにとってより快適なインターネット環境を得られるようこのNURO光の特徴やメリット、デメリットを解説して[…]
現在では4大キャリアや格安スマホなど各社様々な料金プランを提供していますが、通信費を節約したい方にとっては、〇時間、使ってどれほどのデータ通信量を使うか、敏感になってしまいます。また、1GBあればどれくらい使えるかも理解したいところ[…]
現在、様々な固定回線、モバイルルーターのサービスを提供する会社が多数存在します。各社のホームページでよく目にする「Mbps」や「Gbps」といった文字(単位)。はっきりと理解していない方にとっては、実際のところどれくらいあれば、スト[…]
ホームルーターの契約から設置までの手順
それでも、一人暮らしで、そこまで過度なインターネット通信をしない方にとっては便利な通信機器であるホームルーター。
検討している方に、ホームルーターの契約から設置までの手順をご紹介します。
- ホームルーターとプロバイダー、プランを選び、申し込む
- ホームルーター受け取り後、初期設定を行う
- 設置して利用開始
1.ホームルーターとプロバイダーを選ぶ
現在では、いくつかのホームルーターがあります。それぞれスペック、特徴がありますので、その中からあなたに合ったホームルーターを選びます。
次に、サービス提供を行うプロバイダー(業者)を選び、プロバイダーごとに異なる料金プランを選びます。
ホームルーター選びからプロバイダー選びの大半は、同時に行うことが多いです。
1-2.料金プランを選んで申し込む
料金プランに関しては、プロバイダーごとに用意されているプラン内容が異なりますので、あなたの利用目的や頻度に応じて選びましょう。
各種必要事項を入力してウェブサイトから契約の申込みを行います。大手キャリアや家電量販店の店頭でも申し込みは可能ですが比較してウェブサイトからの申し込みの方が特典が豪華です。
2.郵送されたホームルーターを受け取り、初期設定を行う
申し込みが済んだら、後日郵送されるホームルーターを受け取り、先述した初期設定を行います。
- 本体にアダプタを接続してコンセントに差し込む
- 本体の緑ランプが点灯するまで待つ
- だいたい本体側面や底面に記載されているSSID(ネットワーク名)と暗号キーを確認する
- パソコンやスマホ、タブレットなどインターネットを接続したい端末で設定する
3.利用開始
所為設定が済んだら、早速利用できます。簡単ですね。
固定回線とホームルーターの大きな違い
ホームルーターの契約をまだ決めかねている方に、固定回線とホームルーターの大きな違いを合わせて紹介します。
回線の種類と速度の違い
固定回線のメインとなる光回線は、光ファイバーを利用した有線でのインターネット通信です。
最大速度1Gbps~10Gbpsで、実際の速度は200Mbps~800Mbpsほどになります。(理論値と実際の速度は異なります)
WIFIルーターを設置すれば、無線LANにて電波を飛ばすことができますので、届く範囲内であれば、安定した高速通信が可能です。
一方、ホームルーターはモバイル回線を利用したインターネット通信です。
現在では4大キャリア(ソフトバンク、ドコモ、au、楽天モバイル)またはWiMAXの回線を利用します。
プロバイダー、ホームルーターの種類、設置するエリアによっては5Gを利用することもできますが、まだまだエリアを網羅していないので、大半は4G LTEもしくはWiMAXと捉えましょう。
設置工事の有無の違い
固定回線(光回線)は導入する際、最初に工事が必要です。戸建ての場合とマンションとで料金も異なります。
申し込み、後日固定回線の工事を経て、自宅に電波が届くようになりますので、その後利用できるという仕組みです。
一部例外として、すでにその工事が終わっている場合は、開設工事のみとなる場合もありますので、申し込み時に確認してみましょう。
一方、ホームルーターの場合、申し込んで設置するだけのため、この工事はありません。
ここが固定回線との大きな違いとなり、工事自体、工事費がかからないことになります。
速度制限の有無の違い
固定回線(光回線)の場合、速度制限はほぼないと考えて構いません。(一応あるようですが一日に30GB以上使うことは通常ほぼないので)
一方、ホームルーターは先述したように無制限プランであっても速度制限が設けられています。
よって、設置する場所でご家族など利用する方が多い且つ、利用量が多い、頻度が高い場合は、固定回線の方が向いています。
料金の違い
固定回線(光回線)とホームルーターの料金、プランを比較して、ホームルーターの方が若干安い場合が多いです。
※マンションの場合、固定回線の方が安い場合も多々ある
ただ安ければ良いと言わけではありませんが、ご家庭での固定費として検討する必要がありますね。
モバイルルーターとホームルーターの大きな違い
新たにインターネット通信手段を増やすことを検討している方のなかで、ホームルーターとモバイルルーターとで迷ってる方向けに、両者の大きな違いを合わせてご紹介します。
ホームルーターとモバイルルーターの共通点は、双方ともモバイル回線やWiMAXを利用している点です。
持ち運べるかどうか
モバイルルーターとホームルーターの大きな違いとして「持ち運べるかどうか」です。
モバイルルーターは、基本的に持ち運びが可能です。また、ポケットサイズの端末ですので、あまり邪魔にならないのも特徴ですね。
一方、ホームルーターは先述したように、登録した住所での利用となりますので持ち運びができません。
最大速度の違い
最大速度の違いに関しては、使用する端末によって異なりますが、モバイルルーターよりホームルーターの方が速いことが多いです。
※モバイルルーターを選ぶ際は、レンタル(もしくは購入)する端末のスペックをよく見て契約するようにしましょう。
接続台数の違い
モバイルルーターとホームルーターを比較して、ホームルーターの方が同時接続可能台数が多いことがほとんどです。
自宅での利用しか考えていない、家族など同居している方も使うのであれば、接続可能台数に関して言えばモバイルルーターよりもホームルーターの方が向いていると言えます。
おまけ ホームルーターを格安で契約する方法
以上、ホームルーターの特徴や固定回線、モバイルルーターとの違いは理解できましたか?
この記事を読んで、ホームルーターにしようとお考えのあなたへ。
どうせなら少しでも安い方がよいので、いくつか押さえるべきポイントをご紹介します。
現在使ってるスマホや格安スマホと合わせる
4大キャリアのスマホもしくは格安スマホを使用してると思います。それらのサービスの中にホームルーターとセットで契約すれば割引があるはずです。
ホームルーターのスペックが申し分なければ、セット割りを利用するのも格安に契約する方法の1つです。
通信費の見直しの際に同時に乗り換える
私たちが生活しているうえで、毎月必ずかかる固定費に含まれます。
収入と支出のバランスを整えたり、うまく資産を運用するためにも、固定費の見直しは大切です。
通信費の削減のためにホームルーターを検討してるのであれば、同時に、スマホから格安スマホに変えることも中長期で見ればそのままよりも安く抑えることができますよ。
キャッシュバックなど目先の割引だけにすぐ釣られない
ホームルーターだけに限りませんが、契約の特典としてキャッシュバックや割引などをよく見かけると思います。
確かにお得ではありますが、あくまでも中長期でみてお得なのかを計算して理解するようにしましょう。
例えば、今回のようなホームルーターなどの通信費は毎月発生するものです。最初の数ヶ月、1年、2年だけ格安で3年目から割引がなくなり、料金が跳ね上がる場合も少なくはありません。
先のことはよくわかりませんが、少なからず、数年使うと考え、その期間であなたにとって負担にならないかと充分検討しましょう。
また、契約縛りがあり、それを超えたら再度、継続するのか、乗り換えるのかを検討することを癖付けておきましょうね。